社交不安症(SAD)は適切な治療をすれば改善する可能性がありますが、多くの場合、長期戦となります。患者さんとともに治療を続けていく中で、思うように改善しないと、ご家族やパートナーの負担も大きくなり、「なんでもっと早く気づけなかったのだろう」「私の接し方が悪いのではないか」と自分を責めてしまい、心身ともに疲れ果ててしまうことがあります。ご家族・パートナーの方にとって一番のポイントは、過度な期待をせず、“ゆっくり待つこと”です。社交不安症(SAD)の治療には時間がかかることを念頭に置き、いずれ良くなっていくことを信じて、自分自身の健康も大切にしてください。